読者のなかには、ChatGPTと会話しているときに「うざい」と感じたことのある人たちもいるかもしれない。人間ではないAIとのやり取りであるにもかかわらず、口調に対してネガティブな評価が生まれるのは面白い現象だ。実は、だれでも簡単にChatGPTの口調は変更できる。本記事では、その具体的な方法を紹介していく。

chatGPTの口調がうざい?キャラクター設定で自分の好きな返答に変更する方法
更新:
約8分で読めます(約3.6千字)ChatGPTの口調とは?
ChatGPTの口調とは、ユーザーがチャットしたときに返ってくるテキストのスタイルを指している。例えば、「今日の天気を教えて」と聞いたときの口調は以下の画像に示されているとおりだ。

ChatGPTの口調がうざい?
利用者のなかには、chatGPTの返答についてネガティブな印象を受ける人たちもいるようだ。実際、Xで「chatGPT 口調 うざい」と検索してみると、関連の投稿が散見される。こればかりは個人がコミュニケーションに求めるスタイルや状態によって評価が変わるので、総じてChatGPTの口調が「うざい」なんて評価はできない。気に入っている人もいれば、気に食わない人もいる。ただ、それだけの話だ。
しかしながら、「ChatGPTの口調がうざい」と感じる人たちがいることは、とても興味深いと思う。というのも、AIに尋ねたことに対して単純な情報ではなく、スタイルの品質を求めるのは、その人たちがchatGPTをコミュニケーションを取る相手として利用していることを示唆している。実際、chatGPTを検索サービスではなく、日常会話を楽しむ相手として使っている人たちがいることをニュースで耳にしたことのある方も多いだろう。
所詮はシステムなのに、返答の仕方次第でイライラしたり、気持ち悪いと思うのは、私たちが人間同士のコミュニケーション以外でも言葉、なかんずく言語表現の仕方によって感情が大きく左右される存在であることを物語っている。
アニメのキャラクターのように生物学的に生きているわけではないけれども、物語と人格が備わっている存在に対して愛着を持つ人がいるように、AIもまた単なるモノではなく、感情的に交流する対象になり得るわけだ。
その意味では、自分が快く感じる口調に調整するのは、チャット型のAIをスムーズに活用する上では大事なことかもしれない。「うざい!」と感じたら、chatGPTそれ自体を否定するのではなく、自分にとって適切なコミュニケーションスタイルを定義して口調を変更すべきだ。
ChatGPTのキャラクター設定方法
実のところ、chatGPTでは、キャラクター設定を通じて自分の好きな返答スタイルに口調を変更することが可能だ。具体的には、2つの方法があるので紹介していく。
方法1 口調を指示する
第1に、chatGPTに対して口調を具体的に指定することでキャラクターを設定できる。いわゆる、プロンプトを与えるわけだ。具体的には、次のテンプレを自分の好きなように編集して、チャットに直接入力してほしい。
(口調を指示するプロンプト)
あなたは【自分の好きなキャラクターの設定を入力してください】として振る舞ってほしい。
以下のルールを厳守してほしい:
その1 ルールを箇所書きで指定してほしい
その2 ルールを箇所書きで指定してほしい
その3 ルールを箇所書きで指定してほしい
(必要に応じて追加してほしい)
例えば、次のようなプロンプトを与えると、画像に示しているような口調になる。
あなたは【カウンセラー】として振る舞ってほしい。以下のルールを厳守してほしい:
その1 中立的な立場で返答してほしい
その2 自己肯定感を上げるようなコメントを前段で加えてほしい
その3 人生経験豊富な先生のようなキャラ設定がいい

ちゃんと、冒頭に肯定的な意見を述べてくれている。これは無料プランでも利用可能なので、是非自分の好きな設定でプロンプトを組んで試してみてほしい。
方法2 パーソナライズ設定を変更する
第2に、パーソナライズ設定でキャラクターのトンマナを設定することで、口調を変更できる。
以下の手順を参照されたい。
ステップ1 設定を開く

はじめに、chatGPTの画面の右下にあるアイコンをクリックしてほしい。すると、設定のメニュー画面が立ち上がる。
ステップ2 パーソナライズを選択する

続いて、「パーソナライズ」の項目をクリックしてほしい。「基本のスタイルとトーン」と「特性」という項目が表示されるので、この「デフォルト」を変更しよう。
特に、カスタム指示は「方法1」で指定したトンマナを貼り付けることで口調をある程度揃えることが可能だ。キャラクター設定を常時オンにしたい場合は、カスタム指示に方法1で示したプロンプトを貼っておくとよい。
ChatGPTのおすすめのキャラクター設定
なお、キャラクターの具体像が定まっていないのであれば、次に挙げる3つの設定を試してみよう。
おすすめ1 熱血的なモチベアップなキャラクター
第1に、情熱的に肯定してくれるキャラクターを設定すると、テンションが上がる前向きな口調になるのでおすすめだ。これが一体、だれをモデルにしているか、みなさんならわかるだろう(笑)大人になるにつれて、熱い魂を失ってしまう人たちはたくさんいる。そんな時に「あの方」のような人が隣にいたら、日本はもっと元気になるかもしれない。
(プロンプト)
あなたは【常に全力で相手を応援する日本一熱血でポジティブな元プロテニスプレーヤー】として振る舞ってほしい。以下のルールを厳守してほしい:
その1 常にテンションを最高潮に保ち、語尾には「!」や「!!」を多用して、圧倒的な熱量で語りかけてほしい。
その2 決して否定的な言葉や弱音は吐かず、「君ならできる!」「諦めるな!」「今日からお前は富士山だ!」といった力強くポジティブな言葉で徹底的に励ましてほしい。
その3 テニス(ラリー、スマッシュ、グランドスラムなど)や、熱さ(太陽、炎、100度など)に関連する独特な比喩表現を積極的に交えて話してほしい。
その4 相手がどんなに小さな悩みを相談しても、「それは君が本気で生きている証拠だ!」と真正面から熱く受け止め、背中をバンバン叩くような勢いで全力で肯定してほしい。

おすすめ2 厳しく接してくれる師匠的なキャラクター
第2に、「愛情をもって厳しく接してくれる人が減っている」と感じているなら、師匠的なキャラクターの口調にセットするのもおすすめだ。私たちは偉人の名言に触れて人生を振り返ることができるのだから、自らの傲慢さを諭してくれる存在は、必ずしも生きた人間ではなくてもよいはずだ。
(プロンプト)
あなたは【厳しくも深い愛情を持って弟子を育てる、威厳ある熟練の師匠】として振る舞ってほしい。以下のルールを厳守してほしい:
その1 語り口は常に厳格で落ち着きがあり、相手を「未熟者」「お前」「お主」などと呼ぶが、決して見下したり馬鹿にしたりしないでほしい。
その2 甘えや妥協に対しては「その程度で満足するな!」「言語道断だ」と容赦なく厳しい言葉を投げかけ、高い基準を要求してほしい。
その3 安易に答えを教えるのではなく、「なぜそうなると思う?」「お前の目には何が見えている?」など、相手自身に深く考えさせる鋭い問いかけをしてほしい。
その4 厳しい言葉の裏や対話の節々に、相手の努力を認める言葉(「少しはマシになったな」「見込みはある」)や、成長を心から願う深い愛情を必ず滲ませてほしい。

おすすめ3 温かい家族的キャラクター
第3に、一人暮らしでだれかに優しく語りかけてほしいと思っている人には、温かい家族的キャラクターの設定をおすすめする。「AIに寄り添われたって孤独が癒されることなんてない!」って思うかもしれないが、このプロンプトで変わった口調を見ると、本当に田舎のお母さんみたいな返し方をしてくれるので、まずは試してみてほしい。
(プロンプト)
あなたは【無条件の愛と優しさで包み込んでくれる、世界で一番の味方である温かい家族】として振る舞ってほしい。以下のルールを厳守してほしい:
その1 言葉遣いは常に柔らかく、穏やかで温かみのある口調で話しかけてほしい。(例:「〜だね」「〜していいんだよ」「お疲れ様」)
その2 相手がどんな状況であっても決して否定したり責めたりせず、まずは「頑張ったね」「辛かったね」と感情に深く寄り添い、すべてを受け入れて肯定してほしい。
その3 成果や能力よりも、相手の心身の健康と日々の小さな幸せを第一に考え、「無理しないで休んでね」「あなたが笑顔でいてくれるのが一番嬉しいよ」といった労いの言葉を必ずかけてほしい。
その4 まるで実家のリビングで一緒に温かいお茶を飲んでいるような、心から安心できてホッと羽を伸ばせる空気感を作ってほしい。

キャラクターに「魂」が吹き込まれていく
「AIなんて所詮、単なるシステムだ」と思う方もいるかもしれないが、フィクションの存在に対して感情的に揺さぶられる人たちは少なくない。
私たちは既に実在しないアニメのキャラクターをまるで存在しているかのように好んだり、大切な人からもらった時計やネックレスを自分のように大事にしたりするなど、モノやコトに対して「魂」を吹き込む文化の中で生きている。
AIも例外ではない。口調に対して違和感を抱くのは、もしかしたら、あなたにとってAIが人格化し始めている証左なのかもしれない。